ミュニシパリズ京都を立ち上げました!

 新型コロナウィルスや気候危機、さらに広がる格差社会や経済の金融化など、環境や社会や人々の生活は限界に近づいてきています。目の前の問題の解決を要求するだけではなく、その先に、どういった社会にしていきたいのかというビジョンを共有し、具体的に深め、行動に移していくという活動につなげていきたいと考えています。

 全ての人は生活者として日々問題に影響されている当事者です。専門家の方たちにご協力いただきながら、対等に議論していきましょう。これまで様々な問題に取り組んできた先輩たちや、現場で地道に問題と向き合ってきた人たちの経験から学び、どうやったらその問題を乗り越えていけるのかを一緒に考えましょう。幅広い人たちが参加できるような場を作りたいと考えています。

 そして、勉強・研究するだけではなく、それをどのように社会に反映していけるのかということころが重要です。上からの変革を待つのではなく、人々の知恵で草の根から変えていきましょう。自分たちのことは、自分たちで決める。世界的にも、行き過ぎた民営化に対抗して公共サービスを再公営化する動きや、地域に根ざした農と食をめざす取り組み、さらには政策決定プロセスを人びとに取り戻すための直接民主主義も生まれています。

 世界で議論されているミュニシパリズムの取り組みも大いに参考にしていきたいと考えています。

「ミュニシパリズムとは新自由主義的な政策を進める中央政府によって人権、公共財、民主主義への圧力が強まるなか、自治体が国家行政の最下位単位とみなされることを拒否し地域と住民が直接参加して合理的未来を設計することで市民の自由や社会的参加を公的空間に拡大しようとする運動」(岸本聡子『水道、再び公営化』より)  

 海外の事例や議論からも刺激をもらい、私たちの地域のやり方を考えて、こんな社会だったら住んでみたいという道筋を提示していきませんか。

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